転職コラム
未経験からITエンジニア転職に役立つ情報を発信しています
2024.12.09
新卒学生向け!未経験からITエンジニアになるための志望動機の書き方や例文を紹介
今回は、ITエンジニアを目指す未経験者の方や、新卒の学生に向けて、志望動機の書き方やコツについて説明します。
ITエンジニアの社会的な需要が高まる中、エンジニアへの転職を考える人の数は増え続けています。
特定の求人に応募者が殺到することも珍しくない昨今、転職を成功させるためには多数のライバルの中に埋もれないための工夫が必要です。
特に、エンジニアとしての経験がない転職者や新卒の学生の場合には、志望動機書の書き方が非常に重要です。
ITエンジニアの種類
一口にITエンジニアといっても、役割や仕事内容に応じて様々な種類があります。
システム開発やシステム運用を行う情報技術の技術者(Engineer)を総称してITエンジニアと呼びます。
以下、主要なITエンジニアの種類と仕事内容です。
種類 | 仕事内容 |
---|---|
システムエンジニア | SEと呼ばれることもあるシステムエンジニア。システム開発における上流工程で仕事をするエンジニアで、システムの要件定義、外部設計、内部設計などを行います。 |
プログラマー | システムエンジニアが作成した要件定義、外部設計、内部設計に沿って実際にプログラムを作成します。 |
Webエンジニア | Web上のシステムやサービスを開発するエンジニアです。ユーザーの目に直接触れる部分を制作する「フロントエンジニア」と、ユーザーの目には直接見えないサーバー処理のための開発やデータベースの構築などを行う「バックエンド(サーバーサイド)エンジニア」の2種類に分けられます。 |
インフラエンジニア | サーバーやネットワークといったITインフラの構築や整備を行うエンジニアです。 |
アプリケーションエンジニア | パソコンやスマートフォン向けのアプリケーションを制作するエンジニアです。 |
ITエンジニアの種類についてもっと良く知りたい、という方は、「ITエンジニアにはどんな種類がある?気になる年収やおすすめの資格まで徹底解説」をご覧ください。
ITエンジニアになりたいなら志望動機を丁寧に書こう!
ITエンジニアとしての、経験が無い新卒や転職者の場合は、採用担当者は志望動機を特に重視します。
企業が本当に欲しいのはスキルが高い人材ではなく、その企業の文化にマッチする人材です。
なぜなら、企業の文化とマッチしない人材は、即戦力となるようなスキルを持っていたとしてもどこかのタイミングで退職し、別の企業に移る可能性が高いからです。
反対に、その企業の文化とマッチする人材は、入社時点ではスキル不足だったとしても、長く働いている間に経験を重ね将来的には大きな戦力になります。
経験が浅い人材の場合は特に、企業と志願者とのミスマッチをさけるためにも、採用担当者は「何が出来るか」よりも「どうしてうちで働きたいと思ったのか」を重視しているのです。
新卒の学生や未経験でエンジニアへの転職を考えている方は、自身が企業にマッチしていることをアピールする志望動機を書きましょう。
志望動機を実際に書く前の準備
いざ志望動機を書こうと思って机に向かっても、何も準備していない状態では、なかなか言葉は出てこないでしょう。
実際に志望動機を書き始める前に、まずは次の3つのポイントに沿って自分の思いや考えを書き出してみましょう。
なぜITエンジニアとして働きたいと思ったのか
志望動機を書くにあたって、そもそもなぜITエンジニアとして働きたいと思ったのかを明確にしましょう。
例えば、手に職を付けたいと思ったからなのか、将来的に需要が減らない職業に就きたいと思ったからなのか。
あるいは、システム開発を通じて人々を笑顔にしたいと思ったからなのか、ITエンジニアとして働いている人の話を聞いて面白そうと思ったからなのか。
ITエンジニアになろうと思うまでのストーリーが明確な志望動機は、採用担当者にとって読みやすくなるでしょう。
なぜその会社で働きたいと思ったのか
同様に、なぜその会社で働きたいと思ったのかも明確にしましょう。
その会社の事業内容や業績、沿革などについて細かく調べながら、その会社のどのような部分に惹かれ、その会社でどんな仕事に挑戦したいのか。
また、自分が入社することでどのような貢献が出来るのかなどについて、しっかりと言語化出来るようにしましょう。
どのようなキャリアプランを持っているのか
入社することは人生のゴールではありません。
キャリアプランを明確にするために、将来的にどんなITエンジニアになりたいのか、どんな仕事が出来るようになりたいのかについて考えてみましょう。
キャリアプランが働きたい会社で実現出来るものであれば、会社にマッチした、将来的な活躍が期待できそうな人材として採用担当者からの心証も良くなるはずです。
ITエンジニアに向いている人・求められるスキル
他職種と同様に、ITエンジニアにも向いている人、向いていない人がいます。
ITエンジニアに向いている人
コミュニケーション能力が高い人
ITエンジニアは接客業や営業職と比べると、人と直接触れ合う機会が少なく、コミュニケーションに苦手意識があっても仕事を進められると思っている方もいるかもしれません。
しかし、例えばシステムエンジニアの場合、クライアントの要望について深く理解する必要があります。
また、設計したシステムがクライアント期待にどのように応えているのか、営業担当者にしっかりと説明する必要があります。
コミュニケーション能力は、ITエンジニアになる上で重要な素質の一つなのです。
文章の読み書き能力が高い人
文章の読み書き能力が高い人は、ITエンジニアに向いていると言えます。
プログラミング言語さえ出来れば良いと思われがちですが、実は、ITエンジニアは日本語で書かれた文章を読んだり書いたりする機会が非常に多い仕事です。
システムエンジニアを例にあげると、クライアントの要件をまとめた要件定義書やシステムについて記述した詳細設計書など、膨大な量の文章をシステムエンジニアは日常的に処理しています。
また、クライアントや営業担当者とメールでやり取りするのも業務の一部です。
ITエンジニアを目指すのに身に付けておきたいスキル
基礎的なITについての知識
ソフトウェア、ハードウェア、データベース、ネットワーク、セキュリティに関する基礎的な知識は、ITエンジニアとして働く上で必要不可欠のスキルの一つです。
前述した通り、ITエンジニアといっても職種が多岐にわたり、職種ごとに求められる技術や知識が異なります。
自分が目指す職種がある場合は、それにあった技術や知識を優先的に勉強するのが良いでしょう。
プログラミングスキル
WebシステムであればPHPやJava、業務システムであればPythonやVB.netなど、専門的なプログラムスキルは、ITエンジニアにとって必須です。
ただし、専門的なプログラミングスキルは後から身に着けることが出来るので、未経験者が経験者と同じような高度なスキルを身に着けている必要はありません。
しかし、エンジニアとして未経験の新卒の学生や転職者の場合、基礎的な知識を身に着けるのに苦労したり、入社してから力不足を感じたりする場面が多いのも事実です。
できるだけ効率よくスキルを身に付けたい方には、完全無料で利用できるITエンジニア向け転職支援サービス『ENたま転職』がおすすめです。
ENたま転職なら、ITエンジニアとして働くために必要な知識を効率よく体系的に身に着けることが出来ますし、また、なにか困ったことがあればいつでもアドバイザーに相談出来ます。
ITエンジニアの志望動機の書き方とコツ
ITエンジニアに就職・転職する上での志望動機書の重要性についてはすでに解説しました。
では、読みやすい志望動機書を書くにはどうすれば良いのでしょうか。次の2点を意識してみて下さい。
準備した3点を自分なりの言葉ではっきりと書く
志望動機書を書くにあたっての準備として、あらかじめ以下の3点を明確にしておきます。
- なぜITエンジニアとして働きたいのか
- なぜその会社で働きたいと思ったのか
- どのようなキャリアプランを持っているのか
実際に志望動機書に書く際には、それぞれを自分なりの言葉ではっきりと書いて下さい。
この3点が曖昧な志望動機は、採用担当者にとって読みづらい志望動機になりがちです。
未経験者なら興味や関心、意欲や向上心を強調する
転職者や新卒の学生といったエンジニア未経験の方の場合、採用担当者は「何が出来るか」よりも「どうしてうちで働きたいと思ったのか」を重視しています。
そのため、あなたの興味や関心、意欲や向上心を強調するのがおすすめです。特に、自発性は多くの企業で高く評価されます。
自分なりにプログラミングを勉強した経験など、自ら進んで行った経験や行動があれば積極的に書くようにしましょう。ただし、志望動機は読みやすさも大切です。
どれだけ貴重な経験をしていても、それが採用担当者に伝わらなければ意味がありません。
興味や関心、意欲や向上心について書く時は、漫然と書くのではなく一番伝えたいことだけに絞って書くようにしましょう。
志望動機のNG例3選!
納期に対する意識の低さを伺わせる志望動機
ITエンジニアは納期までのスケジュールをシビアに管理にしながら日々業務を行っています。
そのため、例えば、「マイペースな性格」といった納期に対する意識の低さを連想させる表現は避けた方が良いでしょう。
受け身の姿勢を連想させる志望動機
例えば、「研修制度が充実しているから応募することを決めた」や、「エンジニアとして成長出来る機会が多いから応募することに決めた」といった表現は、応募者の受動性を連想させるため、避けた方が無難です。
企業は学校ではありません。企業が本当に欲しいのは、機会や研修制度がなければ成長しない人材ではなく、成長することに前向きで自ら自発的に行動を起せる人材です。
他の企業にも提出できそうな志望動機
志望動機を書く際には、「なぜその会社で働きたいと思ったのか」を明確する必要があることは既に触れた通りです。
他のどの企業にも提出出来そうな汎用的な志望動機では、採用担当者の心証を良くすることは出来ません。
例えば「業界第2位の貴社なら……」といった記述は、「業界1位の企業に応募すれば良いのに……」といった印象を採用担当者が持ちかねないため、避けたほうが良いでしょう。
その会社で働きたいと思った理由は、その会社に固有の特徴を挙げるのが鉄則です。
職種別・志望動機の書き方のコツ
システムエンジニア/プログラマー/アプリケーションエンジニアの場合
システムエンジニア、プログラマー、アプリケーションエンジニアの場合、応募する企業が開発したアプリケーションやゲームの感想を書くと、意欲や熱意を伝えられます。
また、どうしてシステムエンジニア・プログラマー・アプリケーションエンジニアでなければならないのかについても、忘れずに書くようにして下さい。
Webエンジニアの場合
フロントエンドエンジニアとバックエンドエンジニアのどちらを希望しているのか、しっかりと明記するようにしましょう。
また、システムエンジニア・プログラマー・アプリケーションエンジニアの場合と同様に、応募する企業が制作したサービスについての感想があれば書くようにしましょう。
インフラエンジニアの場合
未経験であっても、サーバーやネットワーク分野に触れた経験や専門的に勉強した経験があれば書くようにしましょう。
また、LPIC1やLinuC1、CCNA、CompTIAなどITエンジニアとしてのスキルアップに繋がる資格に挑戦するつもりがあると書けば、仕事への意欲を伝えられます。
未経験からエンジニアで転職したいならご相談ください
未経験でITエンジニアになるのは不可能ではありません。
自分なりの言葉で丁寧に志望動機を書き、熱意や意欲を採用担当者に伝えることが出来れば、新卒の学生や転職者にも十分なチャンスがあります。
ただし、自分なりの言葉でとは、好き勝手にということではありません。採用担当者にとって読みやすいことは志望動機の鉄則です。
志望動機の書き方に迷った時は、ぜひこのページを読み直して下さい。
他方で、ITに関する基礎知識すら持たない方の場合、志望動機と言われても何から始めれば良いのか分からないかもしれません。