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転職コラム

未経験からITエンジニア転職に役立つ情報を発信しています

2024.12.23

ITエンジニアの転職回数とキャリア成功のポイント

ITエンジニアとして転職を考えている場合、転職回数が面接で不利にならないか気になる方も多いでしょう。特に第二新卒の方や30代前半の転職検討者にとって、転職回数が増えることによる影響や一般的な転職回数について知っておくことは重要です。

本記事では、一般的な転職回数や転職が多い場合の影響、注意点について解説します。

一般的な転職回数とは?

転職はキャリア形成の一環として多くの人が経験するものです。以下のデータに基づき、一般的な転職回数について考察します。

1回〜3回までが比較的多いが4回以上もいる

転職回数が1回から3回までの人が多いことがデータから分かります。特に20歳から29歳の年齢層では、転職回数が1回または2回の人が多数を占めています。この年齢層では、新しいキャリアのスタートや職場環境の変化を求める動きが活発です。

一方、4回以上転職している人も一定数存在します。30歳を超えると転職回数が増える傾向があり、35歳から39歳の年齢層では3回以上の転職者の割合が増加。この層では、専門スキルを活かしてキャリアアップを図るケースが多く見られます。

以下は、15歳から39歳までの年齢別の転職回数をまとめた表です。

年齢別転職回数1回2回3回4回5回6回以上
15~19歳98.80.1
20~24歳69.716.99.91.21.2
25~29歳49.323.917.85.92.01.0
30~34歳27.124.923.614.83.55.7
35~39歳14.622.225.017.58.312.2
40~44歳14.912.920.015.411.525.1
45~49歳13.914.122.617.111.720.6
50~54歳14.118.317.514.111.424.6
55~59歳17.914.617.614.911.622.9
60~64歳34.116.210.920.65.412.9
65歳以上14.821.626.211.56.617.4

出典:政府統計の総合窓口(e-Stat)

転職回数が多いことが必ずしも悪いことではない

転職回数が多いことは、一見ネガティブに見えるかもしれませんが、必ずしもそうではありません。転職により多様な経験やスキルを積むことで、企業にとって価値のある資産となります。例えば、複数の業界で得た幅広い視点や、様々な職場での適応力は非常に有益です。

企業は転職者を評価する際、単に回数だけでなく、これまでのスキルや経験を重視します。特にITやクリエイティブ業界では、プロジェクトごとの成果や技術的なスキルが重要です。新しい技術を学んだり、専門資格を取得したりすることで、次の転職先での評価が大きく変わる可能性があります。

ITエンジニアで転職回数が多い際の影響2つ

転職回数が多い場合、企業にどのような印象をもたれるのでしょうか。以下では、ITエンジニアで転職回数が多い場合の影響について、2つ取り上げます。

1.企業にすぐ転職すると思われる

企業は新しく採用する社員には長く勤めてほしいと考えています。採用には時間とコストがかかるため、頻繁に転職する可能性がある人材は避けたいというのが企業の本音です。そのため、転職回数が多いと、「すぐに転職してしまうのではないか」という懸念を持たれやすいと言えるでしょう。特に若い年代かつ転職の間隔が短い場合、すぐに転職してしまうと見なされやすいことがあります。

企業としては、採用した社員が早期に離職すると再度採用活動を行う必要が生じ、手間と費用がかかります。そのため、転職回数が多い求職者は採用の優先順位が下がり、結果として採用が見送られる可能性も高いと言わざるを得ません。企業にとっては長期的に貢献してくれる人材を確保することが重要であり、転職回数が多いとその期待に応えられないと判断されることもあります。

2.スキルがともなっていないとマイナスイメージを持たれる

転職回数が多いのにスキルが無いと、「向上心が無い」といったマイナスイメージを持たれる場合はあります。特にITエンジニアの転職では、スキルアップを求めて行われることが多いためです。企業としては、そうした即戦力になる人材を求めているのに、スキルがともなっていないのとなれば、採用の優先度は下げられてしまいます。

そのため、良い環境や良い待遇を目指して転職をするのであれば、スキルも磨いておくことが大切です。今の職場で身につけられる技術や知識はもちろん、自己研鑽してスキルを磨きましょう。また、身についていなくても、向上心があるとアピールすることで、担当者の採用意欲を高められます。

ITエンジニアが転職するメリット4つ

ITエンジニアが転職する際のメリットについて解説します。ITエンジニアの仕事は幅広く、転職することで自分に合った職場に出会えるかもしれません。

1.年収アップを期待できる

ITエンジニアだけでなく、転職を考える方の多くは「年収をアップさせたい」という理由で転職活動を行います。現在の職場では給与が頭打ちになっている場合でも、転職先によっては年収を大幅に上げられる可能性があるためです。特に、スキルや経験が豊富なITエンジニアは、高年収を提示する企業に転職することで、より良い待遇を得られます。

例えば、システムITエンジニアやプロジェクトマネージャー(PM)などの職種では、転職によって年収が大幅にアップするケースが多く見られます。また、転職市場における需要と供給のバランスも年収アップに影響します。需要が高いスキルセットを持っているITエンジニアなら、複数の企業からオファーを受けてその中から最も好条件の企業を選べるでしょう。

年収アップを実現するためには、転職前に自身の市場価値をしっかりと把握し、適切なタイミングで転職活動を行うことが大切です。面接での自己アピール、給与や待遇への交渉ができれば希望の年収額へ近づけるでしょう。

2.働く環境が良くなる

転職することで働く環境が良くなることも大きなメリットです。現在の職場環境に満足していない場合、転職することで自分に合った職場環境を見つけられるかもしれません。例えば、残業が多い、人間関係がうまくいかない、福利厚生が充実していないといった問題を解消するために転職するITエンジニアは少なくありません。また、決して環境や条件が悪くなくても、会社と自分が合わないと考えて転職する方もいます。

給与や福利厚生、職場の雰囲気の他にも、リモートワークの有無など希望する条件の転職先を見つけられれば、自分のライフスタイルに合わせた働き方に近づきます。良い職場に恵まれることでモチベーションやパフォーマンスが向上するため、スキルアップやキャリアアップもしやすくなるでしょう。

3.今よりもレベルの高い仕事ができる

転職することで、現在よりもレベルの高い仕事に挑戦できることも大きなメリットです。現在の職場では限られた範囲の業務しか経験できない場合でも、自分が挑戦してみたい環境へ身を置くことで、より高度な技術やプロジェクトに参加でき、スキル獲得や自己研鑽につながります。例えば、大規模なプロジェクトに参加することで、プロジェクトマネジメントやチームリーダーシップのスキルを習得できるでしょう。

また、新しい職場では異なる業界や技術分野に触れて多様な経験を積むことができるため、キャリアの幅や可能性を広げられるでしょう。

4.自分の強みを活かせる職場を見つけられる

ITエンジニアとしての転職は、自分の強みを最大限に活かせる職場を見つける絶好の機会です。現在の職場で自分のスキルや経験が十分に評価されていない場合、新しい職場でより適したポジションを見つけられるでしょう。

例えば、特定のプログラミング言語や技術に精通している場合、そのスキルを必要としている企業に転職することで自分の強みを活かした仕事ができます。また、自分の興味や関心に合ったプロジェクトに参加できる職場を選ぶことで、仕事に対するモチベーションを高められます。さらに、専門分野や業界に特化した企業に転職することで、専門知識やスキルを深めることができ、ITエンジニアとしてのキャリアをさらに発展させることが可能です。

ITエンジニア転職する場合の注意点は?

転職する際のデメリットについて解説します。転職回数が多いほどマイナスイメージを持たれる可能性も上がるため注意が必要です。

1.新しい環境に慣れる必要がある

新しい職場に慣れることは、多くの方にとって大きな壁です。新しい環境では、これまでの職場とは異なるルールや文化、仕事の進め方があるため、最初の数ヶ月は適応するための労力がかかります。

特に、以前の職場で長く勤めていた場合、新しい同僚との人間関係の構築や、異なる業務プロセスへの対応を難しく感じるかもしれません。また、新しい技術やツールを学ぶ必要がある場合もあり、これにも時間がかかることがあります。

このような適応期間はストレスがともなうことが多く、生産性が一時的に低下したり、心身に疲労がたまってしまったりするケースがあります。そうならないように、転職先の上司に相談したり、リフレッシュする時間を意図的に作ったりなどしてケアしましょう。

2.職場環境が悪くなる可能性がある

転職先の職場環境が必ずしも現在の職場より良いとは限りません。事前にリサーチをしていても、実際に働き始めてからしか分からない問題が出てくることがあります。例えば、入社前には分からなかった人間関係のトラブルや残業の常態化などです。また、期待していた仕事内容と現実が異なるケースもあるでしょう。職場環境の悪化は、仕事のモチベーションやパフォーマンスに大きな影響を与えるため、転職時には慎重に検討しなくてはいけません。

新しい職場でのリスクを最小限にするためには、事前のリサーチだけでなく、面接時に具体的な質問をすることです。また、可能であれば、実際に働いている社員に職場環境について話を聞くことをおすすめします。それでもなお、職場環境に不満が生じた場合には、自分自身のストレスマネジメントをしっかりと行い、必要に応じて再度の転職を検討することも1つの方法です。適応できない環境で無理に働き続けることは、長期的には健康やキャリアに悪影響を及ぼすリスクがあります。

3.転職回数が1回増える

転職を繰り返すと、転職回数の多さ自体がデメリットになる場合があります。転職回数が増えることでキャリアパスが不安定に見えるため、採用担当者にとってリスクの高い候補者と判断されるかもしれません。また、転職回数が多いと、面接時にその理由を説明する必要があり、企業にとって納得のいく説明ができない場合には採用に不利になることもあります。そのため、転職を決断する際には、自分に合った職場を慎重に選び、長期的なキャリアプランを考慮しておきましょう。また、転職の理由や成果をしっかりと整理し、面接で自信を持って説明できるように準備することも必要です。

ITエンジニアとして転職を繰り返さないために考えるべきことは?

ITエンジニアが魅力的な職種であっても、闇雲に転職回数を増やすのはおすすめできません。ここでは、今後の社会人性で無闇に転職回数が増えないようにするために、前もって考えておくべきことを解説します。

1.将来ITエンジニアとしてどうなりたいのか考える

ITエンジニアとして転職する際は、将来の自分を具体的にイメージすることが大切です。将来のキャリアやビジョンを明確にすることで、転職活動の方向性が定まり、自分に適した企業を選択しやすくなります。

また、キャリア目標に合った企業を選ぶことで、長期的なキャリア形成が可能となり、転職先での適応もスムーズになるでしょう。自分の強みや興味を明確にし、それに合った職場を選ぶことが重要です。

2.転職する理由を明確にする

転職理由を明確にすることは、転職活動の成功に欠かせません。具体的な理由がないまま転職を繰り返すと、自分のキャリアに一貫性がなくなり、採用担当者に不安を与えてしまいます。スキルアップやキャリアの幅を広げるためなど、できるだけポジティブな理由を持つことが大切です。

また、転職理由を明確にすることで、自分に本当に必要なスキルや経験が何かを見極めるきっかけになります。結果として、自分に適した企業や職種への応募へとつながるため無駄のない効率的な転職活動を行うことができます。

3.企業調査を念入りに行う

転職する前に、企業調査を行うことも大切です。企業の仕事内容や社風を詳しく調べ、自分に合った企業かを吟味しましょう。例えば、口コミサイトを利用して評判や従業員の満足度を確認したり、企業のウェブサイトからビジョンやミッションが自分の価値観と一致しているかを確かめたりします。また、面接ではなく企業説明会に参加する、働いている社員と話す機会を設けるといった方法も積極的に取り入れましょう。

徹底的な企業調査を行うことで、入社後のミスマッチを防ぎ、自分のキャリアにとってよりプラスとなる企業が選べるでしょう。

4.転職エージェントなどでプロに相談をする

自分一人で転職を成功させるには、自身のキャリアプランを立てたり、適した転職先を探したりと、仕事をしながら進めるには負担が多いものです。その際、転職エージェントを利用することで、プロのアドバイスを受けながら効率的に転職活動を進められます。

転職エージェントは、自分では見つけられないような求人情報を提供してくれるだけでなく、履歴書の書き方や面接の対策など、具体的なサポートを行ってくれるのが特徴です。また、企業の内部情報や採用担当者の考え方など、自分だけで調べても分からない貴重な情報を教えてくれることもあります。転職活動への不安や悩みに対してアドバイスを受けられるため、積極的に活用すると良いでしょう。

転職で悩んだ際は業界専門のエージェントに相談を!

転職活動では、転職回数の多さだけで採用判断が下されるわけではありません。特にITエンジニアの転職では、スキルと実績が重視される傾向にあります。そのため、スキルアップや実績を積むことが重要であり、それによって年収や働ける企業の幅が広がるでしょう。

転職に関する悩みがある場合は、転職エージェントに相談するのがおすすめです。テックハブニュービーは、ITエンジニアを専門とした転職支援サービスで、圧倒的な情報提供で入社後の活躍・定着までをしっかり考えた最適なキャリアを提案しています。また、学習面についても独自の実践型カリキュラムを用意し、学ぶと同時にITエンジニアの業務体験も叶う仕組みとなっています。

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