転職コラム
未経験からITエンジニア転職に役立つ情報を発信しています
2024.12.09
文系からITエンジニアへの転職は可能?ハードルやメリットを紹介
文系出身でもITエンジニアに転職はできる?メリット・デメリットは?
文系出身の方にとってITエンジニアへの転職は、理系の方と比べると不利になるかもという不安や、キャリアアップができるのかという疑問を抱える人も多いでしょう。
文系で未経験からITエンジニアへの転職は、理系出身者と比べるとハードルが高いことは事実ではあります。
しかし、IT業界は、近年急速に成長しており、ITエンジニアの需要も高まっています。
本記事では、文系(未経験)からITエンジニアへの転職を目指す方に向けて、転職の可能性やメリット、年収などを詳しく解説していきます。
あなたの不安を解消し、ITエンジニアへの第一歩を踏み出すきっかけになれば幸いです。
文系からITエンジニアになれるのか?
ITエンジニアと聞くと、理系の方がなる職業だと思う方が多いのではないでしょうか。
結論からいうと、文系であってもITエンジニアになることは可能です。その理由を詳しく解説していきます。
最終学歴の専攻分野が文系の割合は約30%
独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が発刊したIT人材白書2020によると、先端IT従事者と呼ばれる、データサイエンスやAI、IoT、ブロックチェーン等に関わる業務を行う方の最終学歴での専攻分野は、約30%がIT・情報系以外の文系の出身という結果でした。
このことから、現役エンジニアには理系出身者だけでなく、一定数の文系出身者が活躍していることが分かります。
特にDX化等のITニーズの拡大により、IT市場規模は今後も発展が予測され、2030年には最大で約79万人のIT人材が不足する見込みです。
このことから、業界における人材不足の深刻化が進むため、文理不問で未経験者を採用する企業も増えています。
文系出身者の経験・強みを生かしてITエンジニアを目指す
文系からITエンジニアになるには、努力が必要ですが、可能性は十分にあります。
その理由は、文系出身者が持つ強みが、エンジニアの業務で求められることが多々あるためです。
例えば、顧客と交渉する際には、相手の意図を正確に理解し、納得させるためのコミュニケーション力が必要となります。
また、分かりやすい設計書を書く際には、論理的に整理された文章力が必要です。
これらのスキルは、文系出身者が大学や就職活動・これまでの仕事の過程で身につけてきたものが多く、ITエンジニアとして活躍する上で大きな強みとなります。
文系からITエンジニアになるメリット・デメリット
文系出身者でも、ITエンジニアになることは可能ですが文系出身者だからこそのメリット・デメリットがあります。
ここでは、そのメリット・デメリットについて詳しく解説します。
文系からITエンジニアになるメリット
文系出身者が、大学や就職活動・エンジニア以外の職種で身につけやすいスキルは、以下が挙げられます。
- コミュニケーション力
- 論理的に整理された文章力
- プレゼンテーション能力
- 課題解決力
- 柔軟な発想力
文系出身者は、コミュニケーション力・論理的思考力・課題解決力・柔軟な発想力など、エンジニアとして活躍するためにも重要なスキルを既に身につけている場合があります。
ITエンジニアと言っても、常にプログラミングしているわけではなく、クライアントとの打ち合わせや、チーム内での進捗確認、開発したサービスやシステムを社内または社外に分かりやすくプレゼンする等、文系出身者の強みを活かせる場面が多くあります。
文系出身のITエンジニアでも活躍する機会・チャンスは十分にあるでしょう。
文系からエンジニアになるデメリット
文系出身者がエンジニアになる場合、理系出身者と比較して難しいと感じるポイントが2つあります。
- プログラミング言語の習得
- 数学や物理などの基礎知識
文系出身者は、ITやシステム系の仕事に馴染みがないことが多く、プログラミング言語の習得や、システムの設計・開発に必要な基礎知識を身につけるところからスタートします。
そのため、新しい環境や仕事に慣れるのに時間がかかったり、挫折に感じてしまったりする可能性もあります。
またIT業界は、常に新しい技術やトレンドが生まれており、ITエンジニアには常に学び続ける姿勢が求められます。
もちろん努力次第では、文系からITエンジニアになることは可能ですが、理系出身者に比べるとその道は簡単ではないことを理解しておきましょう。
文系卒からITエンジニア、理系卒からITエンジニアの違いはある?
文系からITエンジニアを目指す方と、理系からITエンジニアを目指す方には、大きな違いはありません。
理系の中でも、プログラミングやシステム設計など専門分野を学ぶのはごく一部の学部に限られるためです。
しかし、ITエンジニアの中には、数学や物理の知識が必要な場合があります。
例えば、人工知能を開発するAIエンジニアは、統計学や微分積分などの数学の知識が求められます。
理系出身者には専門知識や技術力、文系出身者には語学力やコミュニケーション力などの強みがある方が多いようです。
しかし、企業側は、文系出身者や理系出身者を問わず、両方の強みを兼ね備えた人材を求めています。
文系卒からITエンジニアのキャリアプラン
系卒からITエンジニアのキャリアプランについては、文系理系問わず、人それぞれ異なるため一概には言えません。
今回は、あくまでも一例として「システムエンジニアからプロジェクトマネージャー」へのキャリアプランを描く場合をご紹介します。
システムエンジニアからプロジェクトマネージャーを目指す場合、できるだけシステム開発における上流工程に携わるようにしましょう。
上流工程とは、要件定義や基本設計などを指しますが、これらは、クライアントと対話する機会が多いため、プロジェクトマネージャーに必要な「交渉力」や「提案力」を磨くチャンスになります。
それに加えて、チームリーダーとして数人規模でもマネジメントの経験を積むことも重要です。チームメンバーの進捗管理やモチベーションの維持、工数管理、課題把握等をチームリーダーとして担当してみましょう。
また、資格取得によってプロジェクトマネージャーとしての適性や志向をアピールしながら、社内公募等でポジションを見つけたら、積極的に手を挙げるようにすることも必要です。
未経験ITエンジニアの年収は300~400万円程度
国税庁の令和4年分「民間給与実態統計調査結果」では、民間企業で働く人の2022年の平均年収は458万円でした。
一方、厚生労働省が運営する職業情報提供サイト「job tag」によると、ITエンジニア(プログラマー)の平均年収は約550万円と、全職種平均と比較すると100万円程高い傾向にあります。
また、あくまで目安になりますが、未経験のITエンジニアの平均年収は300万円~400万円程度が一般的と言われており、企業やその人の持つ経験やスキル年齢等によって異なります。
未経験エンジニアでも経験やスキルや資格を身につけることで、さらに給料を上げられるでしょう。
しかし、未経験からITエンジニアとしてのキャリアをスタートさせる際には、自分にあった会社、待遇の良い会社を見つけることが難しいかもしれません。
そんな時は、ITエンジニアに特化した転職サービスの、TECHHUBの転職サポートをご活用ください。
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ITエンジニアとしての可能性を最大限に引き出しましょう。
ITエンジニアの種類
ITエンジニアには、大きく分けて「ソフトウェア開発系」と「インフラ系」の2つの種類があります。
この2つの違いは、簡単に言うと、「ソフトウェアを開発するのか、それともシステムを動かすための基盤を構築・運用するのか」という点です。
ソフトウェア開発系エンジニアは、顧客の要望やニーズを踏まえて、システムやソフトウェアの設計・開発します。
具体的な職種別の業務内容は、以下のとおりです。
職種 | 仕事内容 |
---|---|
システムエンジニア | システムの全体像を設計・構築する |
アプリエンジニア | 業務システムやゲームなどのアプリを設計・開発する |
Webエンジニア | WebサイトやWebアプリの設計・開発をおこなう |
インフラ系エンジニアは、システムを動かすための基盤を構築・運用するエンジニアです。
具体的な職種別の業務内容は、以下のとおりです。
職種 | 仕事内容 |
---|---|
ネットワークエンジニア | ネットワークの設計・構築・運用をおこなう |
セキュリティエンジニア | セキュリティシステムの設計・構築・運用をおこなう |
サーバーエンジニア | サーバーの設計・構築・運用をおこなう |
インフラ系エンジニアは、システムが安定して稼働するための環境を整備・維持します。
そのため、ハードウェアやネットワーク、ソフトウェアに関する知識や技術、トラブルシューティング能力などが求められます。
また、プロジェクトマネージャーやITコンサルタントは、エンジニアのキャリアアップのひとつです。
こちらの仕事内容も確認しておきましょう 。
職種 | 仕事内容 |
---|---|
プロジェクトマネージャー | プロジェクトの計画・立案・実行・管理をおこなう |
ITコンサルタント | 企業のIT戦略の策定やITシステムの導入支援をおこなう |
エンジニアとして経験を積んだ後、プロジェクトマネージャーやITコンサルタントとしてのキャリアを歩むことで、より広い視野でシステムやソフトウェアの開発に携われます。
エンジニアとしてのキャリアアップを目指す方は、自分の興味や適性を考慮して、プロジェクトマネージャーやITコンサルタントという選択肢も視野に入れてみると良いでしょう。
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文系からエンジニアになるには、理系の方と比べて努力は必要ですが、可能性のある選択肢です。
スキルアップや情報のキャッチアップが欠かせないことや、IT業界は流れが早いため、常に学び続ける姿勢が重要です。
しかし、文系の強みを活かせる場面もあるため、本記事を参考にエンジニアへの転職を検討してください。
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