転職コラム
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2024.12.19
AWSエンジニアになるには?仕事内容や年収について解説
エンジニアの中でも高収入で需要が高まっているAWSエンジニアとは、どんな仕事をするエンジニアなのかをご存知ですか?
一般的なクラウドエンジニアとAWSエンジニアは、求められるスキルが実は少々異なるのです。
この記事ではAWSエンジニアの仕事内容と収入の目安、そして未経験からAWSエンジニアになる方法と、取っておきたい資格について解説します。
AWSエンジニアの需要が高まっている
AWSエンジニアとは、Amazonが提供しているクラウドサービスの「AWS(Amazon Web Service)」を扱う技術者のことです。
AWSに関する豊富な知識とスキルを持ち、インフラ環境の構築、アーキテクチャの設計、AWS上でのシステム開発や保守・運用などで活躍します。
近年、クラウドサービスが発展し需要を高めていく中で、AWSエンジニアの需要が高まっているのです。
AWSでできること
そもそもAWS(Amazon Web Services)は、Amazonが提供するクラウドプラットフォームのことです。
2006年にサービスを開始してからというもの、世界で最も包括的なサービスと多くの企業に採用されているシェアの大きさを誇ります。
提供サービスは幅広く、たとえば下記があります。
- コンピューティング
- ストレージ
- データベース
- 分析
- ネットワーキング
- モバイル
- デベロッパー用ツール
- 管理ツール
- IoT
- セキュリティ」
- エンタープライズアプリケーション
などのクラウド製品を利用できます。
つまり、Amazonが提供するサーバー・ストレージ・データベースなど、200を超える、さまざまなITサービスをクラウド上で管理できるものがAWSです。
AWSエンジニアの仕事内容は?
AWSエンジニアの仕事内容としては、主に「AWS環境の設計、構築、運用」です。
AWS環境の設計
AWSを使用した開発環境の設計が通常の環境設計と異なるのは、クラウドサービスを使っていることです。
企業がすでにオンプレ環境を持っている場合は、クラウドとオンプレの連携にも配慮して導入計画や運用方法を企画します。
クラウドサービスを扱うには、クラウドの特性を把握して拡張性・可用性を意識しつつ、継続的にシステムを最適化できるよう設計することが求められます。
そこでAmazonは、AWSの設計ガイドを公開しています。
さまざまな機能の仕様を説明し、組立て方が解説されているので、AWSの設計に不安のある人でもこのガイドが役立つことでしょう。
AWS環境の構築
設計が完了したら、環境を構築します。
AWSにあるさまざまなサービスを組み合わせて、必要なインフラを作っていくのです。
AWSは、開発のための多種多様な機能を用意しています。
例えば、サーバー環境の構築から、データの保存、コンテンツの配信、データベース、セキュリティ、メール機能、プログラムの実行環境などがあり、その機能の数は100を超えます。
AWSエンジニアはこれらの機能を適切に組み合わせて、スムーズに開発・運用できる環境を構築していきます。
稼働開始後のモニタリングも、AWSエンジニアの業務にあたります。
こうした業務に携わるなら、クラウド環境の構築作業だけではなく、インフラエンジニアの業務設計もあわせて行うケースも多いです。
AWS環境を運用する
クラウド上でシステムを安定稼働させるための保守運用業務も、AWSエンジニアの役割です。
日頃のメンテナンスや障害への対処などはもちろんのこと、自動化のスクリプトを書くこともあります。
AWSの新製品から必要なシステムを取捨選択し、業務を効率的に行えるように改善を図り続けていきます。
AWS運用の業務範囲は多岐にわたり、エンジニアのスキル次第で実際に手がける業務は異なります。
そのため、AWSエンジニアとして仕事を得るためには、こうしたさまざまな業務に対応できる知識や能力を身につける必要があるのです。
AWSエンジニアとクラウドエンジニアは何が違う?
AWSエンジニアと似たもので、クラウドエンジニアがあります。
この2つには、いくつかの点で違いがあります。
AWSエンジニアとは、世界最大手の通販サイト「Amazon」が提供しているクラウドサービスの「AWS」を扱う技術者のことです。
AWSエンジニアが主に行う業務は、インフラ環境の構築です。
これまでネットワークエンジニアやインフラエンジニアが携わっていた業務を、クラウドで行うことになります。
また、AWSエンジニアはAWSに関する豊富な知識とスキルを持つ存在です。
要件に沿ってアーキテクチャを設計したり、AWS上でのシステム開発から保守・運用までを手がけたりと、インフラ環境の構築以外にも幅広く業務を行います。
従来のインフラエンジニアは、オンプレミスの物理環境、仮想環境を使ったシステムインフラを構築します。
一方でAWSエンジニアは、システムインフラの構築に際して、AWSを活用してシステム開発の効率を上げ、コストを削減する役割が期待されます。
現状のシステムインフラをAWSに移行するという業務も、AWSエンジニアが高い専門性を発揮することを期待される場面といえます。
AWSエンジニアになるには
未経験からAWSエンジニアになる方法は、インフラエンジニアやプログラマから転職するパターンがあります。
AWSエンジニアは専門的な知識と経験が求められる職業であり、IT関連の仕事をまったく経験したことのない状態からだと、かなりハードルが高いといえます。
もし未経験の状態からAWSエンジニアを目指すのなら、きちんと順序立ててキャリアパスを描く必要があります。
IT技術者は未経験者を対象とした求人も多く、実際に業務経験を積みながら、AWSエンジニアに必要な知識を蓄えることができます。
インフラエンジニアから目指すパターン
AWSエンジニアに極めて近い仕事内容を持つのがインフラエンジニアです。
インフラエンジニアは、インフラ環境の構築や運用管理に特化したITエンジニアのことです。
大きく分けると「ネットワークエンジニア」と「サーバエンジニア」の2つがあります。
クラウド環境かオンプレ環境かの違いはありますが、AWSエンジニアを目指す上で、必要な経験をつめる職業です。
とくに、サーバー系技術を主体として活躍するインフラエンジニア(サーバエンジニア)は、未経験からクラウドエンジニアを目指すときに最もメジャーで、一番の近道といえるキャリアパスです。
クラウドエンジニアになるために積みたい経験としては、インフラエンジニアあるいはサーバエンジニアとして、サーバー・OS系を主軸にネットワーク、セキュリティ、ストレージ等や仮想基盤といったITインフラ全般の設計・構築・運用に3年以上は携わることです。
上流から下流まで一貫して経験を積めれば十分でしょう。
もちろん、AWSエンジニアになるためには、その知識の上にAWSの知識を身につける必要があります。
AWSを含めたクラウドエンジニアは、「ITインフラの品質」、「コスト」、「セキュリティ」、「業務要件」、「可用性」、「性能」、「運用体制」、「負荷削減」といったことも考慮しながら設計に取り入れ、インフラの効率化などを行います。
そのため、重要なのはインフラエンジニアとして、一貫した経験を積むことだといえます。
プログラマから目指すパターン
AWSエンジニアの求人募集にあるスキル要件をチェックすると、ソフトウェアの開発経験が必須というものもあります。
そのように開発スキルが求められるAWSエンジニアを目指すとき、大切なのはプログラマやWebエンジニアとして実務経験を積むことです。
同時に、ネットワークやサーバーなどインフラ関連の知識についても学んでいきましょう。
プログラミングの勉強は独学だと大変ですが、オンラインスクールなども充実しています。
AWSエンジニアは貴重な存在であり、就職するときの条件優遇に期待ができます。
AWSエンジニアには、インフラエンジニアもしくはプログラマからのキャリアチェンジができます。
あえてどちらかというなら、インフラエンジニアの方が比較的なりやすい傾向がありそうです。
なお、クライアントのニーズに合うAWSエンジニアであることを証明するには、Amazonが提供するAWS認定がおすすめです。
AWSの知識が客観的に証明できれば、AWSエンジニアとして案件が獲得しやすくなる可能性があります。
AWSエンジニアの年収や今後の動向は?
AWSエンジニアの人気が高い理由は、高い年収とニーズ、そして将来性です。
AWSエンジニアの年収は600万円〜1,000万円が水準となっています。
会社員で勤めるときの平均年収は「580万円」前後です。
厚生労働省が発表している賃金構造基本統計調査では、平成29年度のSEの年収が550.8万円となっており、この数値を見てもAWSエンジニアの給与が一般に比べ高めであることがわかりますね。
フリーランスの場合の平均年収は「850万円」前後で、月の単価が「70~80万円」に設定されている案件が多い傾向にあります。
このように、AWSの平均年収は日本の平均年収よりも高いことから人気があります。
また、世界随一のシェアを持つAWSは、サービスの幅広さとセキュリティで安定した企業ニーズがあります。
AWSの優位性が簡単に揺らぐことは考えづらいので、今から勉強しても十分なリターンが期待できます。
AWSエンジニアを目指すなら取っておきたい資格は?
AWSエンジニアとして仕事を得るには、「AWSプラクティショナー」などのAWS認定を取っておくのがおすすめです。
さらに幅広い業務に対応するために、「LPIC」、「LinuC」、「CISCO」の資格も取っておくと良いでしょう。
AWSプラクティショナー
AWSの入門となるのが、基礎コースの「クラウドプラクティショナー」です。
AWSの基本的な知識を問われるもので、技術者だけでなく営業などの業務に携わる人にもおすすめされることがあります。
出題範囲も「クラウドとは?」といった概念からセキュリティ、請求まで幅広いですが、実際によく使われる機能や、推奨される使い方も問われます。
LPICやLinuC
LPICとは、Linux技術者の技術力を認定するIT資格です。
Linuxは多くのインフラエンジニアが利用しているOSです。
未経験から勉強するのにおすすめの資格といえます。
LinuCはLinux技術者認定試験であるLPICを、より「日本国内の需要に即した内容」にしているのが特徴です。
国内で職を得るならLinuC、海外でも通用したいならLPICという位置づけです。
CCNA
シスコ技術者認定は、シスコシステムズが運営するベンダー資格です。
ネットワークエンジニアにとってシスコ製品を扱えることは必須条件とされるため認知度は高く、ネットワークの分野では優れたネットワーク技術の証明として認められます。
なかでもCCNAは、現在のITにおける職務に備えられる認定プログラムです。
このプログラムではITキャリアの基礎を幅広く取り扱っており、1つの認定、1つの試験、その準備用のトレーニングコースが1つあります。
最新の技術と職務内容に合わせて一新されたCCNAは、ネットワークからセキュリティまで、どの方向にキャリアを進める場合でも役立つ基礎を作ります。
AWSエンジニアを目指すなら資格で勉強するもの一手
AWSエンジニアは需要が高くて収入が高い、いま一番注目される職業です。
「インフラエンジニア」や「プログラマ」から転職する道が一般的ですので、未経験からインフラエンジニアを目指すのであれば、「LinuC」や「LPIC」、「AWS認定」の資格取得の勉強から取りかかりましょう。
独学でもある程度は学べますが、効率よく転職まで見据えるならe-ラーニングがおすすめです。
オンライン学習サービスの「テックハブラーニング」では、AWSエンジニア・インフラエンジニアなら必携の「AWS」、「CCNA」、「LinuC」などの資格取得のための対策講座を受けられます。
メンターによるサポートもあり、資格取得の学習に不安がある人にも安心です。
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